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オークションの幼虫詐欺

いくら初心者とはいえ、今さら恥を晒すだけなのですが、
自分の失敗が人の役に立つならと思って
クワガタ飼育を始めたばかりの時にオークションで買った幼虫のことを書こうと思います。
今日の記事はできれば読んでほしくありません。

昨年、ヤフオクで「能勢産YG血統866系2令」の幼虫を譲っていただきました。
出品者はそれまで悪い評価も1件もないし、説明文には親のサイズや血統など凄そうな内容が書いてありました。
価格も安かったこともあり思わず飛びついて入札し、無事に落札できました。

いざ落札した後でふと出品者の方のIDをグーグルで検索したら、
何年も前から複数のIDを使って昆虫を出品していた有名な詐欺師だと知りました。
出品画像は他の方の画像を合成加工してデジタルノギスの数字を改変。
国産と言われているだけの無血統のオオクワガタの幼虫を業者から大量に安く調達して、
血統背景を詐称してそれなりの値段で売りさばいている手口だと思います。

もう詐欺だと分かった時点から取引に関しては後悔しかなかったのですが、
そもそもちゃんと調べずに落札した自分の責任だし、送られてくるクワガタ幼虫に罪はないと思って、
仕方がないのでそのまま受け取って育てることにしました。
送付先の住所と名前を知られているので、抗議して面倒なことになっても嫌だと思ったのもあります。
これがあまりに堂々と行われている詐欺がいつまでも続けられる原因なのかもしれません。
私もこうして泣き寝入りしたことで詐欺の一端を担ってしまったことを申し訳なく思っています。

いざ届いた幼虫は5頭+死着保障1頭で合計6頭のはずだったのですが、
マットの詰まった小プリンカップ6個の中には幼虫は4頭しか存在していませんでした。
つまり2つのプリンカップにはマットしか入っていませんでした。
はじめから詐欺なのですから、幼虫が実際に送られてきただけマシなのかもしれません。
この時は負担が減って良かったとしか思えませんでした。

この4頭の幼虫はお金をかけないようにマット飼育を行いました。
その頃に頑張ってスタイロフォームを使って自作した簡易温室で21~24度くらいで春まで育てました。
せっかくなので1頭だけ、他の幼虫を投入した菌糸ビンの掘りカスをマットに混ぜる実験したりもしました。
通常のマットと菌糸を混ぜたマットでは幼虫の成長に違いは全く感じませんでしたし、
菌糸を混ぜたマットは1か月ほどで早々に匂いが悪くなるほど劣化してきたので結果として失敗でした。
3月になり温室を加温するタイミングでマット交換をして、蛹化に失敗した1頭を除いて3頭が蛹化・羽化しました。

これらの成虫は画像の通りのカワイイサイズです。
まさか公開する機会があるとは思わなかったので、見づらい画像ですみません。
P_24157.jpg
1:メス 2/13にマット交換(体重8.0g)、4月上旬羽化35mmくらい 
2:メス 2/13にマット交換、3/14マット交換(体重4.6g)、4/16羽化35mmくらい 
3:オス 2/13に菌糸を混ぜたマットに交換、3/14マット交換(体重8.5g)、4/19羽化50mmくらい 中歯型
4:メス 3月中旬にビン底で蛹化失敗して★ 幼虫時のデータなし

大きさに関しては仕入れ先からして当然これくらい・・・という感じですが、
マット飼育で冬から春先までしか成長させずに育てたので、これくらいで羽化してしまったとも思えます。
オスは小さな中歯型です。これはこれで形がかわいくて良いですね。
菌糸ビン飼育をしたり、初夏から翌年の春先まで育てていればもっと大きくなった可能性はあります。
1番と2番のメスを比べると、蛹化前の時点で体重が8.0gと4.6gと倍近い差があるのに
羽化サイズはほぼ同じでした。
さすがに驚きましたが、ここまで小さい個体だと幼虫体重と成虫サイズは関係なくなるのでしょうか。
このような条件の幼虫を育てる機会はもう二度とないと思いますので検証のしようがありませんが・・・
これらの成虫は友人を通じて近所の子供に譲ることが出来ました。喜んでもらえて良かったです。
飼育についても初めてのマット飼育、マットに菌糸を添加する実験、蛹化不全の観察と
いろいろ経験させてもらいました。
取引自体は詐欺であっても、自分は勉強代を充分に回収できたと今では思っています。

しかし、私が落札した時よりも出品者の評価が何十も増えているのに
未だに悪い評価がほとんど付いていないのを見ると
本物のYG血統の幼虫だと思って知らずに育ててしまっている方もたくさんいるのだと思います。
大型血統の偽物たちは羽化後のサイズによっていずれ市場から淘汰されることになるはずですが、
それでも初めから被害に遭われる方がいなくなるに越したことはありません。
詐欺師は内容を偽造したyasukongさんの証明書を丁寧に添えて発送してきます。
恥ずかしながら下の画像が私の手元にある偽物の証明書です。
P_20150712_091621.jpg
宛名の部分が空白になっていて、縮小コピーしてパウチまでしてあります。
日付などの書いてある内容が同じなら疑ってください。


この経験は個体や幼虫は信頼できる方から譲ってもらわないといけないと理解する良い機会になりました。
現在、私は個体を購入する方を「クワガタの飼育ブログ(サイト)を持っていること」を基準に判断しています。
長い期間、情熱を持ってクワガタを飼育して、その内容をネット上で報告し続けている人が
過去の飼育実績を全て捨てるようなつまらないことはまずしないだろうと信じています。
そしてブログを読めばその方の雰囲気を感じ取ることができますので、判断しやすいと思います。
それから、何かあればその方とすぐ連絡が取れるということも非常に大事だと思います。
自分はネット上で自分から何かを発信したり、コメントのやりとりをしたりというのは
昔から非常に苦手なのですが、それでもこうして頑張ってブログを書き続けることで
ブリーダーとして信用されるようになれればと思っています。

しかし、今になって例の出品ページを読み直すとこんなのに引っかかったなんて本当に恥ずかしい・・・
アホかと。
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2015年ペアリングから産卵についてのメモ

今年、オオクワガタのペアリングから産卵までを初めて経験してみて、
分かったことや改善点などを書き溜めていたメモから忘れないように要点だけ編集して載せておきます。
自分も来年の3月頃になったら、この記事を読み直して流れを思い出してみます。
あくまで我が家の環境が前提なので、誰にでも内容が当てはまるわけではありませんが、
もし参考になるような点がひとつでもあったら幸いです。


[ペアリングについて]
・6月上旬に幼虫を割り出すために4月中にペアリングを済ませて4月末~5月上旬にメスを産卵ケースに投入する
・今季はメスを日曜に投入して木曜の夜に取り出しする5日間のペアリングで1頭を除いて産卵に成功できた
・ハンドペアリングを成功させた直後からメスが急に大人しくなったので、ペアリング成功の判断基準になるかも
・ペアリング後のメスはあまり間を開けずに2週間以内に産卵ケースに投入する方が安心
・ペアリングは安全策をとって4月に入ってから3日間のペアリングを2回制にした方がいいかもしれない
 月~水、木~土のローテで1週間に2匹ずつペアリングして、2匹に種付けなら2週間、4匹なら1か月かかる計算
 産卵ケースに投入する直前の2週間以内に再ペアリングすることになるので成功の確率はかなり高くなると思う
・メスはゼリーを食べながら産卵するので、ペアリング後に1週間ゼリーを食わせる期間を取る必要はないと思う
・最後にペアリングするメスは産み始めが遅れても挽回できるように、2ケース以上投入する個体を選ぶ方がいい


[グリードSL産卵ケースについて]
・今回メスを投入してから産卵確認できるまでに数日かかってしまったのは、
 菌糸ビンが届いてから24時間程度でメスを投入してしまって菌糸が落ち着いていなかったことと、
 最初に置いていた温室内が28~29度超えまで上がってしまっていたのが大きな原因だと思う
・来季はケースが届いてから3~4日は26度程度の室温で保管して、菌糸が落ち着いてからメスを投入すること
・5月に入った時点から窓を開けた室温が一日中26~27度台に安定していたので、
 来季も温度管理は段ボール箱にケースを入れて床にそのまま置いておくだけで大丈夫そう
・ケース付属のティッシュはすぐにメスに破られてしまってマットに混ざって汚してしまうので即撤去する
 来季は乾燥を防ぐためにSLケースの空気穴にマスキングテープを貼っておく
・メスを取り出した後は蓋に防虫シートを挟んで、ケースを洗濯ネットに入れて
 割り出し日まで保管する方法でケース側面にカビが生えた以外は特に問題がなかった
・2回目セットのグリードSLケースは1回目のケースと一緒に加工すると使用するまでにカビが生えてしまうので、
 メスを投入する日まで穴を掘るのとボルトの埋め込み加工はしないでおく
・カビ防止のマットは入れすぎるとメスがマットに落ち着いてしまって菌糸に潜ろうとしなかったので、
 隠れられない程度に薄くかけるだけで充分
・メスを取り出してケースを保管する際にカビ防止のために再びマットを薄く敷きなおした方が良いかもしれない
・5月上旬までなら菌糸ビンの予約は埋まらなかったので、注文は1回目のケースの卵を確認した後でも大丈夫
・メスが菌糸を全てかき回してしまう場合は産んでない可能性が高いので再ペアリングか材産みの準備をする
・グリードSLなら幼虫の見落としはなさそうだから、割り出し後に崩した菌糸を保存しておく必要はないと思う
・卵の見落としは起こる可能性が高いけれど、孵化する確率を考えると諦めてもいいかもしれない
・メスを2週間セットして、取り出してから3週間後に割り出しの日程で幼虫はほとんど2令初期で回収できた


[ニクウスバ材について]
・途中で加水してからメスが急に材をかじり始めたので、材のセット時にマットもかなり湿らせておく必要がありそう
・マットに半分くらい材を埋めてもメスに全部掘り起こされてしまうので、
 幼虫が材から落ちた時にマットに潜れるよう2~3センチくらい入れてあれば充分
・カビの生え具合で産卵しているか判断ができるのでマットに材を全て埋めるのは良い方法とは言えない
・ケース底のマットに幼虫が1~2匹いるのが見えた時点で割り出しをすると材からド初令幼虫が回収できた
プロフィール

matt(マット)

Author:matt(マット)
東京都在住。2014年の11月頃からオオクワガタの飼育を開始しました。2015年度から大型狙いのブリードに挑戦。
能勢産の大型血統だけに絞って飼育します。

[自己最高羽化記録]
国産オオクワガタ 89.0mm
ババオウゴンオニ 74.5mm

ライン表と幼虫管理表
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